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「ピルクル」の開発に携わった研究員が生まれ育った昭和中期は、今のように飽食の時代ではありませんでした。
牛乳は毎日飲んでいましたが、乳酸菌飲料となると「おやつ」という存在で、飲める機会はそう多くありませんでした。
初めて乳酸菌飲料を飲んだ時、その独特の酸っぱさに両頬がきゅっとなる刺激がたまらなく、「こんなにおいしい飲み物があったのか」と感動をしたのを覚えています。この記憶に残るおいしさは忘れられないもので、「これを思い切り飲んでみたい」と思ったのですが、そういった原体験は社会人になってからも心のどこかに残り続けていました。
このような背景から「思い切りゴクゴク飲める乳酸菌飲料」の開発が始まりました。
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1993年3月から研究開発が始まり、1993年9月にこの茶色の乳酸菌飲料に「ピルクル」という名が付き、世に誕生するまで、さまざまな研究を重ねました。
適切な甘味の強さは?甘味の質は?これに見合う酸味は?茶色の度合いを見出す為の原料配合は?色の付き方の温度・時間は?使用する乳酸菌種は?発酵の温度・時間は?発酵終了のタイミングは?おいしさをかもし出す香料は?・・・
試行錯誤を続けた結果、試作品はざっと200以上にもなりました。
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「ピルクル」という商品名は、実は当時の社長が名付け親になります。商品のネーミングに関しては特にうるさい社長で、ある朝、社長から「これから行くから待っててくれ」との電話が入り、「『ピカ』って名前はどうだ?」と言うのです。私たちはそこでどうも浮かない顔をして受け答えたようで結果、社長はそのまま肩を落として帰って行きました・・・
ネーミングはそこから二転三転しましたが、今度こそはと社長が考えた「ピルクル」に決定しました。
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ピルクルのネーミングは、1620年に英国から自由を求めてメイフラワー号で新大陸(アメリカ)に渡った人たち「ピルグリム・ファーザーズ・クルー(Pilgrim・Fathers・Crew)」を略してつけたものです。彼らの持つ人生の新しい可能性に向けてひるむことなくチャレンジする精神に共鳴し、また、お客様がいつもフレッシュで健康な日々を送られるよう、願いを込めて商品名といたしました。